WISC検査を療育の事業所でとることのメリットについて
2年前より療育ではWISC-Ⅴ検査の導入を始めました。
WISC検査とは
5歳から16歳までを対象とした児童向けの知能検査で、
子どもの全体的な知能(IQ)だけでなく、
「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリ」「処理速度」
といった認知能力の得意・不得意を多角的に評価するものです
本来ならば検査は
医療機関や、発達センター、学校などで検査され
療育の現場には結果をいただいて
子どもの発達特性を把握し、個々のニーズに合った支援や
関わり方を見つけるための手がかりを得ることを目的として使用していました。
しかし結果の内容と子供の様子を見ていると
何故かあまりしっくりこないことが多かったのです
しっくりこない・・・というのはあいまいな言葉ですが
例えば、、、現状では出来ていることが苦手であると評価されていたり。
もっと能力があるのではと思うことが検査の結果に反映されていなかったり
検査の結果を確認するたびに・・いつもしっくりこない
なぜなんだろう・・・
そう思い自分が実際にWISC検査を出来るようになって自分の事業所の
子どもたちにやってみることにしたのです。
WISCⅳ検査からWISCⅤ検査に移行する時期であったので
2つの検査の方法と分析方法を学ぶことになり結構大変でしたが・・・
結果としてなぜしっくりこなかったのかが最近わかぅて来ました。
それは子供たちが検査に臨む姿勢
なぜそれをするのか 検査をすることでのメリットを子供たち自身が理解できていないと
検査での解答パフオーマンスが下がってしまうということ・・・
インテークでしっかりと関係性を作ってやることで本来の子供の能力をしっかりと
検査の中で発揮できるようにすることが必要であること
現在発達検査を受けるのには医療機関などは1か月2か月待ちになってしまうことや
1回から2回のみ時間時間での面談では子供との関係性をうまくつくれないことも
考えられます。
そのため検査を受ける子どもたちはリラックスして受けることが出来ていない可能性も考えられました。
療育である程度関係性を持ち、
インテークで「○○さんの得意なことと苦手なことを調べるので頑張って答えようね」と
しっかり検査のメリットを伝えることができることも
療育でこの検査を受けることのメリットだと思います
WISC-V検査になって1年から2年開けての再検査が出来、
苦手な指標が支援やトレーニングによってどれだけ伸びているかも確認することが出来
支援会議の中でしっかり伝えることが出来るようにもなりました。
これから、少しずつ検査の内容説明や事例をお伝えすることが出来たらいいなと思います。
