WISC-V検査 流動性推理 (事例2)
5月に入り連休も終わりました
子供たちは学校生活に元気に戻れているみたいで安心しています
今回はWISC-V検査の結果から子供さんの学校への行き渋りの原因がわかったことで
子供さんの状況に合った支援を行うことが出来き、学校との連携を行うことで
学校への行き渋りがなく登校出来た事例をご紹介します。
低学年のお子さんです 学校への行き渋りが毎日見られ親御さんからの相談をお受けしました
WISC-V検査では 言語理解と流動性推理が他の指標値より苦手な傾向という結果が出ました
言葉の理解の部分は前回お話ししましたが
流動性推理とは 物事を応用する力やある物事を別のことに当てはめてうまく活用する
能力の指数です。
子どもの環境として、学校生活では学習だけでなく友達との関係や自分の気持ちなどを含めて
毎日目まぐるしく変化しています。
その中で物事を応用する力や、ある物事を別のことに当てはめてうまく活用する力が苦手であると
変化に弱い状況が考えられます、毎日のことが新しい体験であり、新しいことを取り組むことへの恐れ
が連続していることを考えると、お子さんは毎日とても緊張が続いている状態ではないかと思われます。
それにプラスして言語理解が苦手であると周囲の会話も理解ができず、自分で気持ちも表現できないために
「学校に行きたくない」
という状況になっているのではないでしょうか。
お子さんの状況を伝え、家族だけでなく学校との連携を行い
その子に合ったペースの確保、安心できる場所の確保 事前にどんな状況でどうしたらよいかを子供の理解できる言葉でしっかりと伝えておく
などの支援を行いました。
子供さんの状況は目に見えないことがたくさんです。
しっかりとなぜそのような状況になっているのかをアセスメントしながら
お子様の状況に合わせた支援をこれからも行っていきたいと思っています。